札幌市で母親と交際相手の男によって2歳児が衰弱死した痛ましい事件で、日本共産党札幌市議団(村上仁団長)は17日、悲劇を再び繰り返さないよう秋元克広市長に緊急に申し入れました。
要請書には、今回の事件が4月5日の虐待通告を受けて、48時間以内に安否確認をせず、5月15日に警察の確認で虐待通告事案を終了としたことや、児童相談所が3日前に道警から母子との面会に同行を求められながら、多忙と夜間を理由に断ったと指摘。児童相談所の体制や専門性の向上で、緊急かつ抜本的な対応が求められていると述べています。
その上で、○検証と原因究明、再発防止策にあたっては広く第三者機関を設けて行う○第2児童相談所の設置を決断する○児童福祉司の増加をめざし大幅増員の予算を計上する─を求めました。
町田隆敏副市長は「健診の過程で母親の育児の困難さをつかんでいればと悔やんでいる」と答えました。
「第三者による検証が極めて大事。市が率先して第三者評価の仕組みをつくっていくべきだ」と村上氏。相談員が少なく、今年度3人増でも全然足りないと指摘。「児童相談所の人材確保が一番難しいといわれている。根本的に増やす手だてを講じる決断が必要だ」と強く求めました。
>>幼児衰弱死の悲劇を再び繰り返さないための緊急対応の申し入れ