日本共産党の池田由美札幌市議は15日、市議会文教委員会で、小中学校13校でアスベストを含む煙突用断熱材が剥落していた問題をただしました。
市教委は、文科省から煙突用断熱材の点検を指示されながら、2014年と16年の2度にわたって点検せずに「問題なし」と報告していました。
池田市議は「14年に石綿障害予防規則が改正され、アスベストの除去や飛散防止措置が義務化されたが、その際の文科省の指示を『重要と認識していた』というが、それならなぜ今年度予算で調査費を要求しなかったのか」と迫りました。本居文男学校施設担当部長は「重要性の認識は個々にはあったが組織内で共有されていなかった」と答えました。
池田議員は「必要な調査という認識はあったといいながら虚偽の報告をし、何もなければ今回も『問題なし』と虚偽の報告をしようとしていた。あってはならないことだ」と厳しく批判しました。
用務員などがアスベストの危険性を知らずに「良かれと思って点検口にたまった灰を取り除いていた可能性がある」と、ばく露の危険を指摘し、従事者の把握や正確な情報提供を行うよう求めました。