札幌市議会は8日の文教委員会で「保育労働者の賃金引き上げのため補助金増額を求める請願」、「保育料負担増世帯への札幌市独自の支援策を求める請願」、「子ども・子育て支援新制度実施にともなう『保育短時間』区分の撤廃を求める請願」、「札幌市の保育・子育て支援の拡充の予算増額を求める陳情」を審査しました。
請願、陳情は、「札幌保育労働組合」、「札幌保育連絡会」が提出したもので、審議に先立ち趣旨説明が行われました。
保護者からは「緩和措置は2年間の限定でまた同じ事の繰り返し」、「市長の会見後に何も通知連絡はなく届いたのは督促状でした」、「今年2人目を出産し3人目も欲しいがこの制度であれば産めない」、「大切なのは人を思う心、すべての子どもに幸せの支援を」と何度も胸を詰まらせ訴えました。
日本共産党の平岡大介議員は「保育士の退職意向のトップ理由は給与の低さで処遇改善こそ安定雇用に繋がる」「2子目無料化により保育料負担が減ることと激変緩和措置とは別の問題だ」とただしました。
市子ども未来局は「賃金が高い水準ではないのは認識している、処遇改善等加算が設けられ確実に賃金改善改正が図られるように働きかけたいと考えている」「みなし摘要を廃止し多世帯の保育料に影響したのは1子目2子目で無料化により大きな効果をもたらす、緩和措置は2年間で区切らせていただいた」とこたえました。
文教委員会で審査しすべて継続審査とした。