札幌市議会が24日開会し、委員会で陳情審査が始まりました。
文教委員会は、札幌保育連絡会(橋本恵子会長)が8万人超の署名とともに提出した「札幌市の保育・子育て支援の拡充と予算増額を求める陳情」を審査しました。保育士の中嶋千翔さん(24)らが趣旨説明しました。
中嶋さんは、保育士の仕事のやりがいを述べるとともに、仕事の大変さに比べて賃金が安く、保育士離れが深刻になっている現状を紹介し「しっかり考えていだきたい」と要望しました。
母親の高橋春香さん(41)は、混乱と矛盾を生んでいる「短時間」区分の撤廃、高すぎる保育料の値下げを要求。大通公園を園庭がわりにしている保育園もできたと指摘し、「子どもの権利条例のある街にふさわしい保育制度を」とのべました。
日本共産党の平岡大介市議は「専門性を生かし、誇りを持って働けるよう改善を」と保育士の処遇改善を市に求め、「雑居ビルに設置された園庭のない保育施設が14ある」と指摘。「園庭のあるなしで保育の質に差が生まれる。自前の園庭を認可条件にすべきだ」と主張しました。