002 4月から札幌市の精神障害者手帳3級者の交通費助成額が2千円削減されたことについて、「札幌市の障害者交通費助成削減に反対する連絡会」(後藤昌男代表)は撤回を求め札幌市議会に陳情し、24日に厚生委員会で審査が行われました。精神障害者や支援者35人が傍聴しました。
 「札幌市精神障害者回復者クラブ連合会」会長の細川潮さんと「共同作業所HAPPY」所長の片山和憲さんが趣旨説明し、身体、知的、精神の3障害のうち、交通費助成が実施されていない精神障害者(3級)がさらに削減されるのは許されない、差別されているとみんな感じていると、理解を求めました。
 自民党や民主党は、障害者の社会参加は必要だとしながらも、財源が限られている、他市に比べて細やかな交通費助成が行われている、としました。
 日本共産党の池田由美市議は、「当事者の立場に立つのが行政の務めだ。3障害一元化をいいながら、精神障害者だけに負担を求めるのは大問題だ」とし、削減の撤回を求めました。陳情は継続審議となりました。