文教委員会で請願の趣旨を説明する菅原会長(左)ら=11日、札幌市議会

文教委員会で請願の趣旨を説明する菅原会長(左)ら=11日、札幌市議会

 札幌市議会文教委員会で11日、市立札苗(さつなえ)緑小学校(東区)の学区内に児童会館の建設を求める請願が審査され、全会一致で採択されました。
 請願は「児童会館の建設を求める会」(菅原美和代表)が5417人の署名を添え提出したもの。日本共産党の太田秀子、平岡大介両氏をはじめ自民両党も紹介議員になりました。
 同校は、市の土地区画整理事業で分譲住宅や市営住宅が建設され、児童数が急増。児童会館がなく、放課後、居場所がない子どもたちが生まれました。趣旨説明した菅原さんは「これから調査するとかでなく、建設する事を決定してほしい」と求めました。
 質疑の中で市の担当者は「児童会館の整備は急務であり、請願を重く受け止めている」と述べ、「児童会館は中学校区に一つ」との方針を改め、建設に向けた検討に入っていること、開館まで最低でも2年かかるとの見通しを示しました。
 平岡市議が請願の採択を求めて討論。採択されると、傍観席から拍手が起こりました。
 署名活動に取り組んだ父母・増田真弓さん(44)は、「採択はうれしい。少しでも早い建設を」と話していました。

敷地外に建設求める 平岡市議が初質問

質問する平岡市議=11日、札幌市議会

質問する平岡市議=11日、札幌市議会

 4月の選挙で初当選した日本共産党の平岡大介札幌市議が、11日の文教委員会で初質問・討論を行いました。
 平岡市議は、「児童会館の建設を求める会」の請願に関連して、「札苗緑小は、児童数に対するグラウンド面積が狭い。児童会館は敷地外に建設を」と市の姿勢をただしました。
 市教育委員会の予測でも、札苗緑小と隣の札苗北小を合わせた児童数が今後5年間で500人以上増えることを指摘。「1中学校区に児童会館は一つしか認めない」という従来の考え方では到底追いつかないとのべ、学校敷地外に早急に建設するよう求めました。