いっせい地方選挙で日本共産党が5議席から8議席に躍進した札幌市議会は18、19の両日、臨時市議会を開き、議長・副議長らを選出し、秋元克広市長による専決処分案件などについての質疑を行いました。初当選の田中啓介、池田由美両市議が、質疑に立ちました。
田中市議は18日の厚生委員会で、高所得層の限度額を引き上げ、それを中間所得層の負担軽減に回す国民健康保険条例の一部改定案について質問しました。保険料が高過ぎるために滞納世帯が5万、資格証明書の発行世帯が1万を超えている実態を示し、国庫負担や一般会計からの繰り入れを増額して「国保料全体の引き下げを行うべきだ」と強く求めました。19日の本会議でも討論に立ちました。
池田市議は18日の同委員会で、介護保険条例の一部改定について、賛成の立場で質問と討論を行いました。最も所得の少ない人たち(第1段階)の保険料引き下げを評価しつつも、「引き下げ額は、消費税増税分の3%にも満たないものだ」と指摘。国による介護制度の見直し、社会保障予算の充実と合わせて、市独自の軽減策の前進を求めました。