札幌市は20日までに、中央区にある発達医療センターについて、2015年4月に豊平区に移転したあとも、現在のセンター内にある訓練施設を補完施設として残す考えを明らかにしました。日本共産党市議団の議会質問が実ったものです。
発達医療センターは、発達の遅れや身体の障害が疑われる乳幼児を早期に診断し、18歳未満の子どもの治療やリハビリテーション、保育、家族支援などを行う医療と療育の施設です。
市は当初、11年12月の定例市議会でセンターを14年5月に豊平区に移転し、一部の機能を東区へ移す計画でした。
しかし、センターを利用している子どもたちの保護者から「移転先は、どちらも遠くて通えない。訓練が続けられなくなる」と不安の声が上がっていました。
これらの声を受けて、日本共産党市議団(井上ひさ子団長)は、代表質問や決算特別委員会で「一人ひとりの発達状況やニーズに合わせ、すべての子が訓練を必ず続けられるよう、現在の児童福祉総合センター内に訓練機能を残すべきだ」と繰り返し求めていました。