札幌保育連絡会はこのほど、札幌市議会に「札幌市の保育・子育て支援の拡充と予算増額を求める陳情」を行うとともに、父母や保育士らが地域や街頭行動で集めた8万8413人の賛同署名を提出しました。
この陳情は札幌市に対して①「子ども・子育て(新システム)関連法」に反対する②児童福祉施設の最低基準の見直し③待機児童を解消する④今年度から10%値上げした保資料を元に戻す⑤生活保護世帯などから延長保育料を徴収しない⑥子どもの権利を守るために必要な保育制度の保障⑦保育労働者の賃金を大幅に改善するーことなどを求めたものです。
昨年4月の保育料値上げに対して「働くために保育園に預けているのに、預けるために働いているようだ」と悲痛な声が上がり、賛同署名は大きく広がりました。
2児が保育園に通う落合誠さんと、保育士で1児の母の丸山かづみさんが陳情趣旨説明をしました。
落合さんは「保育料の値上げは子育て世代の家計に大きな打撃。少子化克服には札幌市の将来がかかっています」と値上げした保育料を元に戻すよう求めました。
丸山さんは「国の職員配置基準があまりにも低すぎ、保育園の工夫も限界です。保育現場の実態に見合った体制が保障できる予算をお願いします」と訴えました。
陳情を審査した文教委員会で日本共産党の伊藤理智子議員は「保育現場の声をよく聞き、国への要望も強めるべきです」と主張しました。
陳情は継続審議となりました。