札幌市が保育料の10%値上げを4月から実施しようとしている問題で5日、東区の光星はとポッポ保育園の保護者らが同区選出の市議に「私たちの声を聞いて」と直談判する議員懇談会がもたれました。
同園では、上田文雄市長に対するメッセージはがきを集めてきました。「市長は子育てをしやすい札幌と公約していた。保育料値上げは公約に反している」と一部が紹介されました。
30人が参加。日本共産党の宮川潤市議と民主党の2市議が出席しました。次回は公明党とみんなの党の議員が参加する予定です。
参加した父母らは「全国で出生率をあげようと取り組んでいるのに、保育料値上げはそれに逆行する」「パブリックコメントに市民から216件が寄せられ、そのうち214件が値上げに『反対』、2件が『賛成』だった。この声を札幌市は無視している」と訴えました。
白石区から来たと話す女性は「議会の採決は28日と聞いている。実は水面下でやりとりされていて、保育料値上げは決まっているのではないか」と迫りました。
民主党議員は「(市議会で)まだ決まってないのが現実。けっして(値上げ)が決まっているわけではない」と回答しました。
これに対し、宮川議員は「議会で3月末に決まるが、市が計画しているのは4月からの値上げ。日にちがあまりにもない。つまり値上げを前提に市役所は動いている」と指摘しました。
父母からは「札幌市はすでに4月から保育料が上がりますというパンフレットを配布している。既成事実化しようとしている」などの怒りの声が相次ぎました。