日本共産党札幌市議団(井上ひさ子団長)は1日、市民ホールで市政懇談会を開き、第1回定例議会(14日から3月28日)に向けて各界の代表らと意見交換しました。
井上団長のほか、宮川潤、坂本恭子、伊藤理智子、小形香織の各市議が参加しました。
宮川市議団幹事長は、札幌市が1月31日に発表した2012年度予算案の特徴を説明。特養ホームや保育所の増設など前進面はあるものの、市民の命とくらしを守る点では不十分と問題点を指摘しました。
宮川氏は、1月20日に発見された、市内白石区の姉妹が行政の支援を受けられずに孤立死した事件について「食糧が尽きた姉妹が3回目の相談に行ったが、区役所は『生活保護の申請をしますか』と確認せず、非常食入りの缶を手渡しただけ」と報告。姉妹が渡されたというパン入りの缶を示しながら「そういう(冷たい)市政を正す議会審議をしていきたい」と厳しい表情で詰りました。
参加者からは「高齢者の生活を守る市政を望む。議会の論戦に注目したい」という意見や、市政への質問が次々と出されました。
市議団は、21日(午後2時30分ころ)に行われる代表質問=伊藤議員=や特別委員会の傍聴を呼びかけました。
懇談会には、田中啓介西区くらし・福祉対策委員長、吉岡ひろ子清田区市政相談室長、紙谷恭平南区雇用・くらし対策委員長も参加しました。