私は、提出議員を代表して、「札幌市議会議員定数及び各選挙区選出議員数に関する条例の一部を改定する条例及び、札幌市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例案」の提案説明をいたします。
まず、議員定数にかかる条例案についてです。
これは、手稲区の方が南区より人口が多いことに対し、議員定数は、手稲区が5、南区が6、となっている、いわゆる「逆転状態」と、一票の較差が清田区と中央区で最大の1.581倍となっている状態について、その解消・是正を図るための提案です。同時に、本市の人口197万3395人を議員68名で割る「議員一人当たり人口」は2万9021人と、20政令市中4番目の多さとなっていることから、多様な民意を議会に反映させるという地方議会の役割を発揮するために、全体の定数を70とするものです。具体的には、令和5年(2023年)5月より中央区の議員定数を7人から8人へ、手稲区の議員定数を5人から6人と、それぞれ1ずつ増やし、議員定数の総数を68人から70人に増やす提案です。
次に、政務活動費にかかる条例案についてです。
これは、定数を2議席増やすことによる議員歳費の増額を抑制するため、現在、議員1人あたり月40万円支給している政務活動費を10%削減する提案です。本市議会は新型コロナウイルス感染拡大に対応し、昨年度に引き続き、今年度も10%削減を全議員確認のもとで行っていることから、対応可能な削減幅であると考えております。
なお、10%削減とした場合でも年間約500万円の議員歳費増となるため、議員1人あたり80万円の海外視察費の半減や廃止で補うことを想定しています。
以上で、説明を終わります。