私は、日本共産党を代表し、本議会に付託されました議案23件のうち、議案第1号、第5号、第8号、第17号、第20号の5件に反対、残余の議案18件に賛成の立場で討論を行います。
議案第5号「札幌市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」に反対する理由は、札幌市人事委員会勧告による一般職の給与改定に伴い、市長や市議会議員などの特別職の期末手当の支給月数を0.05か月分引き上げるからです。特別職給与を一般職に準じさせる法的な根拠はなく、引き上げる必要はありません。
議案第8号「公の施設の指定管理者の指定の件」に反対する理由は、「みかほ整肢園」を指定管理者による管理運営にするからです。公募により、指定先は「社会福祉法人麦の子会」と決まり、職員数は現在の20人から、常勤4人と非常勤2人を増やした26人体制となるとのことですが、現行の人件費1億2928万3千円に対して、指定管理者制度導入後は1億646万1千円となっています。人員は6人増やすのに、2282万円も人件費を削減するということは、単純計算すれば、一人あたりの賃金が237万円も削減されることになります。指定管理者制度は、すでに働く貧困層を生み出す構造のひとつとなっており、対象施設を増やすことに反対です。
議案第1号「平成30年度一般会計補正予算」は、議案第5号および議案第8号に関連することから反対です。
議案第20号「財産処分の件」についてです。
「新さっぽろ駅周辺地区G街区およびI街区」は、市民の財産であり駅前の一等地でもある市有地です。周辺のまちづくりに本市が関わり、政策的に開発すべき当該地区を、売却することは到底認められません。合わせて、事前の住民への説明や周知はまったく不十分で、さらに、市議会への報告も、売却先公募開始の前日に行ったという、きわめて疎(おろそ)かな進め方であったことも重大な問題です。よって本議案と、それに関係する議案第17号「地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例案」にも反対します。
以上で私の討論を終わります。