私は、日本共産党を代表して、ただいま議題になっております議案24件中、議案第23号移動等円滑化のために必要な道路の構造の基準に関する条例案、議案第28号札幌市都市公園条例の一部を改正する条例案、議案第30号、札幌市介護保険条例の一部を改正する条例案に反対、残余の議案21件に賛成、陳情42号、陳情3号を採択する立場で討論を行います。
議案第23号移動等円滑化のために必要な道路の構造の基準に関する条例案についてです。
これは、地域主権一括法で、現行の国基準を、本市が独自に定めることができるようになったことを受けて、道路構造の基準を定めようとするもので、歩道の横断勾配、縁石の高さ、歩道の車道に対する高さ、防雪施設の他、バス停や歩道にベンチ・上屋を設けること、に関する規定整備です。
バス停については、国交省基準では、「バス停にはベンチおよびその上屋を設けるものとする」としていますが、本市の独自基準では「必要と認める箇所にベンチおよび上屋を設ける」としています。
また、歩道については国が「歩道等には、適当な間隔でベンチおよびその上屋を設ける」としていますが、本市基準は「必要と認められる箇所に」とされています。
バス停についても、歩道についても、国は原則設置としているものを、本市は「必要と認める」場所に限定することで、結果的には、設置してもしなくてもいいことにしています。
委員会で、市として具体的な整備目標を持つのかと質問したところ、目標は持たないとのことでした。
これからの街づくりの方向性として、高齢者・障がい者が安心て暮らしていけることが重要になっていきます。
公共交通を利用しやすくすること、日常的なことは歩いて暮らしていけるようにすること、買い物難民などを作らないことが街づくりの目標になっていかなくてはなりません。ベンチや上屋を設置することを「必要な箇所に」と、目標を骨抜きにするようなことは、高齢者・障がい者が暮らしやすい街づくりを目指すことに、背を向けることになります。目標を持って進めるべきとの立場から、議案第23号に反対します。
次に、議案28号札幌市都市公園条例の一部を改正する条例案についてです。
これは、ていねプール及び川下公園温水利用型健康運動施設に係る使用料の改定を行うものです。
ていねプールは事業仕訳で不要(廃止)と判定されました。プールを利用している子どもたちが「存続」してほしいと願い、その声を受け大人も署名を集め議会陳情も出されました。存続が決まり本当に嬉しく思います。
稲積小学校に通う女の子は「稲積公園で遊んでいた1年生の男の子がプールがつぶれないと聞いてと泣いて喜んだ」、「4年生の子は友だち同士で行けるので嬉しい」と存続を喜び作文に書き、「自分も少し泳げるようになったので、もっと上手になりたい」と言ってます。
プールを愛する子どもの姿が目に浮かびます。
それなのに、有料化はとても残念です。子どもはおこづかいがあったとしても収入はありません。お金の心配なく行けるのがていねプールの良さです。気軽に子どもたちが誘い合ってプールに行こうとしても、有料化で行けない子が出てくるのが心配です。
札幌市の子ども料金無料化は全国に誇る、こどもの権利条例にふさわしい制度です。
無駄遣いを厳しく見直す、経費削減をする、黒字の大手企業が納める法人税の超過課税を道内他都市なみに引き上げる、2700億円も積み立てている基金を、子どものために少しだけ取り崩など、やる気になれば財源はいくらでもあるはずです。子どたちが無料で行けるように財源をつくるのが大人の責任であり、役所の甲斐性では無いでしようか。リラックスプラザについても、障害者が、プールとお風呂で機能訓練するのに利用されています。浴室について
半額の料金が設定がされていますので反対です。
合わせて陳情42号、ていねプールの有料化に反対する陳情、陳情第3号ていねプールの存続を求める陳情は採択すべきです。
次に議案30号「札幌市介護保険条例の一部を改正する条例案」についてです。
この条例案は、介護保険サービス事業者への新規及び更新の手数料を新たに徴収しようとするものです。法人によっては、更新だけで6年間で30万円から60万円も負担するところも生じます。今年の4月、介護報酬改定によって介護事業者の経営が厳しくなる中で、さらに追い打ちをかけるものになることから反対です。以上で私の討論を終わります。