私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となっております議案31件中、議案第50号「一般会計補正予算(第6号)」に反対、残余の議案30件と陳情第243号に賛成する立場で討論を行います。
 議案第50号に反対する理由の第1は、マイナンバーに関係する「区の総括および連絡調整事業費」、1億7692万円が含まれているからです。
 国は、2015年度、マイナンバー予定発行枚数を1000万枚としその後さらに500万枚分を追加しました。2016年度にはさらに500万枚分を追加し、計2000万枚を想定して各自治体に補助金の予定額を示しました。しかし、実際には全国で約1000万枚とカード発行枚数が大幅に少なかったために、総務省からの事務連絡により、その分を次年度へと繰り越すこととしたものです。
 本市のマイナンバーカードは、2月15日現在、申請枚数17万8745枚、交付枚数13万9763枚で、申請しても受け取りに来ない人が約3万9000枚、交付した枚数は人口のわずか8%に過ぎません。
 このかんの相次ぐ情報漏えいやシステムトラブル等からマイナンバーの個人情報保護に不安を持つ人などが多いことがこの数字からも明らかです。
 「情報漏えいのないよう十分な対策をとる」といくら言っても、情報を盗み取ろうとする者とのいたちごっこであり、完全に安全な対策など不可能です。
 マイナンバーは今からでも中止するのが最善の策だということを改めて申し上げます。
 理由の第2は、環状通、南19条の道路拡幅のための街路新設改良費が含まれているからです。この地域の環状通拡幅計画については、地元住民の合意を得られていないことから反対です。
 よって関連する陳情第243号「3・2・10環状通 電線共同溝新設工事にかかる工事発注の中断を求める陳情」は採択すべきです。
 以上で、討論を終わります。