日本共産党札幌市議団は23日、上田文雄札幌市長、町田隆敏札幌市教育長に対し、市内の各図書館で「はだしのゲン」を閲覧制限しないよう申し入れました。
自らの被爆体験を基・に描いた故中沢啓治さ」んの漫画「はだしのゲン」が島根県松江市内の小中学校の図書館で自由に閲覧できなくなったことを受けて、緊急に行ったものです。
井上ひさ子市議団長は「戦争の恐ろしさを知り、平和の尊さを学ぶことは、教育のきわめて重要な要素です」と話しました。
応対した札幌市中央図書館の江本功館長は「(図書館は、国民の知る自由を保障する機関であるなどと定める)″図書館の自由に関する宣言″を尊重し、閲覧制限はしておりませんし、そのつもりもありません」と応えました。市教育委員会の植田英樹指導担当課長は「戦争の事実を漫画としてわかりやすく読めることは、いいこと。学校側から規制することはありません」と話しました。
申し入れには、宮川潤、坂本恭子両市議も参加しました。