札幌市議会は20日の厚生委員会で「精神障害者保健福祉手帳3級受給者の交通費助成の最大総利用可能額の引き下げの中止を求める陳情」を審査しました。
市は、精神障害者手帳3級受給者に最大、年5万4800円の助成をしていますが、市は新カードへの移行に伴い、現在のウィズユーカードに付いているプレミアム分2千円の削減を打ち出してきました。
陳情は、「札幌市の障害者交通費助成削減に反対する連絡会」が提出したもので、審議に先立ち趣旨説明が行われました。
精神障害者の回復者クラブ・NPO法人「すみれ会」の石山貴博副理事長が「3級者も一般就労が難しく生活に窮している。実質上の引き下げであり、通院、社会参加に影響がある」と訴えました。
日本共産党の伊藤りち子厚生委員会副委員長は、「生活に大きな打撃であり、その重みを受け止め、一方的な削減は撤回すべきだ」と市に迫りました。
陳情は継続審議となりました。