市議会決算特別委員会で、上田文雄市長に温暖化対策の姿勢をただす坂本きょう子市議 =10月14日・市議会特別委員会=

市議会決算特別委員会で、上田文雄市長に温暖化対策の姿勢をただす坂本きょう子市議
=10月14日・市議会特別委員会=

 10月14日の市議会決算特別委員会で、上田文雄市長に委員会に参加を求め、本年度に新たに策定される温暖化対策計画について市長に直接に姿勢をただしました。
 まず最初に、札幌市は温暖化対策推進ビジョンについて、「長期目標(2050年までに温室効果ガス排出量を1990年比80‰削減する)を策定していますが、その計画自体は原発の再稼働を見込んでいないものなのか、明確にすべき」と市長にただしました。
 上田市長は、「市議会が原発に依存しない社会と再生可能エネルギーの拡大を求める意見書を2度可決した」と述べ、「それが市民の意思でもある。原発の再稼働によって削減をしていく考え方は取っていない」と明確に答弁しました。
 北海道電力は電気料金再値上げを強行したばかりでなく、「泊原発が再稼働できれば値下げができる」という姿勢を崩さないことに、市民や経済界から怒りや批判が巻き起こっています。続いて、上田市長に、「北電に値上げの中止と原発依存を改めるよう働きかけるべき」とただしたのに対しても、市長は「料金値上げと原発の再稼働を結びつけることは、いかがなものか。市議会が脱原発に向けて頑張れとメッセージ(意見書のこと)を出しているのに、肝心の北電が何も答えようとしない。社会的責任を果たすべき」と北電の姿勢を批判しました。
 上田市長に市の温暖化対策推進ビジョンは原発再稼働を前提としていないことを明確にさせる事ができたのは重要です。次期市長にも、原発再稼働を前提としない温暖化対策推進ビジョンを継承させていくために力を尽くします。