紙智子参院議員と日本共産党北海道委員会(青山慶二委員長)、道議団、市議団は9日、10月1日から実施すると発表した日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」中止とオスプレイの飛行中止を求めて、浜田靖一防衛相に要請しました。道防衛局には畠山和也元衆院議員と菊地葉子、宮川潤両道議、太田秀子、長屋いずみ両札幌市議、平岡大介前札幌市議が参加しました。
全道規模の大訓練です。オスプレイが陸上自衛隊丘珠(おかだま)駐屯地に飛来するのは初めてで、丘珠周辺の東区、北区はじめ、道民を危険にさらすことになります。訓練時間が午前7時から午後10時まで。昨年の午後9時から延長した理由の説明はありません。
紙氏は「市民は住宅の上空をオスプレイが飛ぶことに不安を抱いている。これまで合意なく飛行していることや、飛行ルートの公開を求めても自治体にさえ伝えられない」と批判。「防衛省は米軍の顔色を伺うだけで、安全は担保されていない」と中止を求めました。
空港の目と鼻の先に住んでいる宮川氏は「住宅地に隣接する空港を拠点とした訓練となると、騒音と事故の両面で住民は不安を感じている。丘珠空港の滑走路延長問題だけでも心配している中で、事故率の高いオスプレイがやってくるとなると、住民の衝撃は大きい」と告発しました。
道防衛局側は「住民の負担を最小限に考慮する」と言うものの、具体策については口をつぐみました。