「学校規模適正化」の名で小中学校の統廃合を進める札幌市の学校統廃合問題を考えるつどいが6月30日、市内で聞かれました。
日本共産党市議団が主催し、北海道大学の姉崎洋一名誉教授、全北海道教職員組合の新保裕副委員長、小形香織市議が話しました。
発言は「衝撃的」でした。子どもの小学校が統廃合された経験を語った伊達寛記さん。「ある日突然、廃校を新聞で知りました」と語り始めると、会場からは「えーっ」と驚きの声が上がりました。PTA会長だった伊達さんは、教師も知らされておらず、市と懇談を重ねるも、廃校が決定しロッカーなど備品に行き先が張られたまま、半年問、児童たちは授業を受けたといいます。「市は統合をどんなことをしても、強引に進めました。そのことで子どもたちはいっぱい傷つきます」と鋭く告発しました。
「統廃合がこんなにひどいやり方だったのか」と驚くのは60代男性。「少人数学級のほうがいいのに、なぜ統廃合するのか。市は金のことではなく、子どものことを考えてほしい」と語ります。
南区の椙木(すぎき)晃子さん(43)は「小学6年の娘の学校で算数の時聞は25人です。人数が多いと大変だとわかっていて市教委は小さい学校をつぶしていくのですね。この間題をもっと広げて統廃合を阻止したい」と話しました。