日本共産党北海道委員会と党札幌市議団は6日、道庁近くで「へイトスピーチ(差別扇動行為)のない社会を実現しよう」と呼びかける街頭宣伝をしました。
札幌ではここ数年、雪まつり会場周辺で特定の民族を名指ししたヘイトスピーチが繰り返されてきました。
市議会でこの問題を取り上げ、人種差別を認めない条例の制定を求めた太田秀子市議は「人種や文化の多様性を尊重し、ともに生きる社会をつくるために力を尽くします」と訴えました。池田ゆみ市議も「表現の自由は、多様な民族が共存することが前提です。民族による排除が起きないよう力を合わせましょう」と呼びかけました。
多くの観光客や市民がビラを受け取りました。じっと訴えを聞いていた女性は、「差別するのではなく、『仲良くしよう』と呼びかけることが大事だと思う」と話していました。
雪まつり会場近くでは同日、差別のないまちづくりを目指す市民有志が「ウェルカムさっぽろアクション」を行い、「私たちは差別のないまちを目指し、全ての人々を歓迎いたします」と英語、中国語、ハングルで書いたビラを配って宣伝しました。