質問する平岡市議=9日、札幌市議会

質問する平岡市議=9日、
札幌市議会

 札幌市議会の議案審査特別委員会は9日、市内南区の豊滝(とよたき)小学校を廃止し、簾舞(みすまい)小学校に統合(2016年3月末)する学校設置条例改正案反対の陳情を審査しました。
 日本共産党の平岡大介市議は、市教育委員会が地域説明会で「地域の合意なしに進めない」と明言していたにもかかわらず、事前の説明もなく統合の方針を決めたことを批判。
 「存続を求める署名に住民の多くが賛同している。話し合いを続ける必要があり、条例案は撤回すべきだ」と迫りました。
 本居文男学校施設担当部長は、「事前の説明がなかった」と認めましたが「2年間にわたって話し合いをすすめ、賛否双方の意見をふまえ結論をだしたので、教育委員会として判断は変わらない」とこたえました。
 豊滝小学校が統廃合されれば、児童は簾舞小学校まで路線バスで通ことになります。
 平岡市議は「バス通学で保護者の不安や児童の負担が増えることは明らかで、保護者に寄り添うべきだ」と改めて求めました。