日本共産党札幌市議団は22日、金子快之(やすゆき)市議(東区)がアイヌ民族の存在を否定し、尊厳を傷つける発言を行った問題で、所属会派である自民党・市民会議に対し、発言の撤回などを申し入れました。
申し入れ書を手渡した坂本きょう子政審会長は、金子議員の発言に対して「アイヌのみなさんはもちろん、市民のなかでも大きな怒りが広がっています」「北海道の調査でも1万6786人のアイヌの方々がいることが判明しており、先住民族の権利を宣言した『国連宣言』や、アイヌを日本の先住民族と認めた『国会決議』にも反するものだ」と指摘し、発言の撤回と謝罪を行うとともに、会派として厳正な処分を行うよう求めました。
応対した自民党・市民会議の村山秀哉幹事長は、「迷惑をかけたと感じている」とし、発言について「修正や謝罪の必要はないと考えたが、大きな問題となっており、再検討すべきだと考えている」とのべました。
申し入れには、伊藤りち子、小形かおり両市議が参加しました。