秋元市長に「戦争法案」の認識をただす
札幌市議会で日本共産党の村上ひとし市議は6月30日、子どもの貧困、雇用、医療など8項目について代表質問を行いました。
秋元新市長 「戦争法案」への態度、最後まで明言せず
村上市議が「戦争法案反対の声は日増しに増えている」と、秋元克広市長の認識をただしたのに対し、秋元市長は「国において十分な審議を尽していただきたい」と述べるにとどまりました。
再質問で村上市議が、態度を明らかにすべきだと求めましたが、最後まで明言を避けました。
「無料定額診療」を薬局にも拡大を!
また、経済的な理由により適切な医療を受けられない患者が利用できる無料低額診療事業について、村上市議は、医薬分業により、保険調剤薬局では事業が利用できなくなり、薬代が払えず、薬をもらわない患者がいる実情を告発。「旭川、苫小牧、青森、高知市では、市独自の助成を実施している。国に制度改正を求めると同時に、市独自でも助成すべきだ」と求めました。
板垣昭彦副市長は「調剤について、国が検討していると聞いている。動向を注視したい」と答弁するにとどまりました。
建設ありきの調査-「都心アクセス道路」の建設はやめよ
日本共産党市議団は7月3日、議案審査特別委員会で「都心アクセス道路」について質問しました。
都心への「アクセス機能強化」を目的に、北3条通りから札幌新道(約4㌔)を結ぶもので、今回そのための調査費 500 万円を計上しています。
日本共産は、調査の目的を“整備効果の検証”としている点について、「アクセス道路を作るための調査なのか」「建設ありきではないか」「創成川通りが渋滞して困っているという市民の声はあるのか」とただしました。
佐藤総合交通計画部長は、「創成川通りの機能強化が必要という認識のもとで検討するもので、整備内容を決定しているわけではない」「市民や経済界から渋滞しているという声が寄せられている」とのべました。
道路は混雑していない
日本共産は、市が実施した交通量と混雑度の調査で、創成川通り(調査地点 北 32 西 2)の混雑度は0.87で(2014年で、4段階中最低の「混雑度 1.0未満」であり、「昼間 を通して、道路が混雑することはなく、渋滞やそれに伴う極端な遅れはほとんど生じない状態」とされていることを示し、「数百億円もかかるムダな道路建設はやめるべき」と訴えました。
坂本きょう子市議 「在宅医療の拡充と市民への周知を」
日本共産党の坂本きょう子市議は3日、議案審査特別委員会で在宅医療ネットワーク推進事業などについて質問しました。
坂本市議は、在宅医療が推進される 一方、要介護1・2の方が特養ホームに原則入所できなくなるなど、在宅での療養・介護がいっそう切実な問題になると指摘。
そのうえで、「自宅での看取りを行う在宅医療に対する市民の認識は高まっているのか、普及啓発をどう考えているのか」とただしました。
鈴木医療政策担当部長は、在宅医療についてのアンケート(2014年・18才以上)で、「知っている」は45.7%で、長期療養時に「在宅医療を選択する」は27.2%にとどまり「入院を選択する」が54.7%にのぼるとし、「ガイドブック」の作製など普及啓発に努めたいとのべました。
坂本市議は、「在宅医療の方策などを検討する在宅医療推進会議に介護職関係の団体や介護事業者及び学識経験者も加えるべき」と求めました。
坂本きょう子市議 北区各地の「住み良くする会」と協力し北区土木センターに地域要望の実現を求め交渉
北区各地域の「住み良くする会」は坂本きょう子市議と協力し、7月1日、北区土木センターと交渉・懇談し、地域要望の実現の実現を要求しました。
土木センター側は、藤澤管理課長や各担当係長6名が対応しました。交渉の中で、一部で要望の実現や改善が行なわれる事が確認されました。
各「住み良くする会」とともに、北土木センターに要望実現を申し入れる坂本きょう子市議(写真:右から2人目)=7月1日・北区土木センター=
拓北地域 新たに3ヶ所に断熱マンホール、2本の6m道路の測量実施
要望が出されている2本の6m道路については、一部が測量が終了。もう一本も今年中に測量を終える予定で、来年度以降に工事について検討する予定である事を確認。
また、昨年に拓北地域に2箇所設置され、冬期間に圧雪路面の段差解消に大きな効果がある「断拓北地域で新たに3カ所に設置されることが決まった断熱マンホール熱マンホール蓋」についても、本年の冬前に要望が出されていた3ヶ所に新たな設置が実現する事が確認されました。
あいの里地域 一部の街路樹の剪定などの実施を確約
あいの里地域からの要望では、あいの里3~4条3丁目の街路樹剪定の要望については、その実施を確認。緑道の樹木の剪定については、緑の保全の尊重も考慮して実施すること。
また、「たんぽぽ公園」の遊具下の土地が砂利で危険との指摘には、砂利は応急措置であり至急改善する事が確認されました。
屯田西地域 「わんぱく公園」周辺の歩道・縁石が改善に
屯田地域から出された「屯田わんぱく公園」周辺の荒れた歩道の改修・縁石の修理の要望に対しては、すでに歩道の一部が改修され、縁石についても情況を確認し早急に改善について検討することが確認されました。
その後の懇談では、「茨戸福移通り~英藍高校間の暴風雪柵の設置」要望などの地域の強い要望についても、今後も交渉を続ける事が確認されました。
断熱マンホール蓋の設置についても、拓北地域に限らず地域の声を集め、具体的に箇所を指定して要望を出し、今後も交渉を続けることなどが確認されました。
坂本きょう子市議 「住民と行政が協力して、みんなが安心して住める北区に」
坂本きょう子市議や各「住み良くする会」は、「粘り強い要求運動を続け、また土木センターとの交渉を続ける中で、住民と行政が協力し安心して住み続けられる地域づくりが実現されていることが本当に大切」と語り、土木センター側も、「自分らの目の届かない部分も含め、要望を出して頂く事で地域の改善が進んでいます」と訴え、これからも交渉や懇談を続けていこうと話し合われました。
精神障害者の交通費 助成削減撤回を求める
4月から札幌市の精神障害者手帳3級者の交通費助成額が2千円削減されたことについて、「札幌市の障害者交通費助成削減に反対する連絡会」(後藤昌男代表)は撤回を求め札幌市議会に陳情し、24日に厚生委員会で審査が行われました。精神障害者や支援者35人が傍聴しました。
「札幌市精神障害者回復者クラブ連合会」会長の細川潮さんと「共同作業所HAPPY」所長の片山和憲さんが趣旨説明し、身体、知的、精神の3障害のうち、交通費助成が実施されていない精神障害者(3級)がさらに削減されるのは許されない、差別されているとみんな感じていると、理解を求めました。
自民党や民主党は、障害者の社会参加は必要だとしながらも、財源が限られている、他市に比べて細やかな交通費助成が行われている、としました。
日本共産党は、「当事者の立場に立つのが行政の務めだ。3障害一元化をいいながら、精神障害者だけに負担を求めるのは大問題だ」とし、削減の撤回を求めました。陳情は継続審議となりました。