札幌市議会の第4回定例市議会が開催され、12月5日に日本共産党市議団は代表質問で、官製ワーキングプア、入院助産制度と「児童クラブ」や民間学童保育所問題などを取り上げ、市の姿勢をただしました。

「官制ワーキングプア」の解消は急務!公契約条例案の再提出の検討を

2013122001 共産党市議団は「先の市議会で公契約条例が否決されたが、官製ワーキングプアが依然として深刻」であることを指摘。「公契約条例が制定されれば、賃上げによって、内需が高まり、地域経済が活性化することなどが見込まれ、引き続き世論の喚起に努めること。また、経済団体との交流と相互理解を深め、条例案提出の時期を見定めるべき」と 、公契約条例案の再提出について検討することを市に求めました。
 これに対し秋元克弘副市長は、「公契約条例がない中にありましても、公契約の下ではたらく労働者の賃金の改善など、適正な労働環境の確保をはかっていくためのあらゆる方策について、業界とも協議をしながら取り組むことを考えており、まずはそれらの状況を見きわめてまいりたい 」との慎重な姿勢を示しました。

過大規模の児童クラブの解消を

 続いて共産党市議団は児童クラブ・学童保育の問題で市の見解をただしました。
 札幌市には、昼間に保護者が家庭にいない小学生の放課後や夏・冬休みなど長期休みの際に生活の場となる児童クラブ(ミニ児童クラブも含む)が179あります。しかし、その8割は国が示す「おおむね40名程度」という適正規模を超えています。

児童クラブや民間学童保育所 ひとつの小学校区でも複数の整備も認めるべき

2014100805 日本共産党は、「過大規模の児童クラブの解消を急ぐべき」。
 また札幌市では、一つの小学校区に児童クラブや、市助成金や保護者負担金などで運営する民間学童保育所を一つしか認めていないことを指摘し、「複数を整備するという方針をもつべきだ」と市に求めました。
 これに対し、井上唯文副市長は「国と同じ規模が適正と考えており、1小学校区1児童クラブの考え方は検討する必要がある」と大規模化への対応として複数化に前向きな答弁が出されました。

長年の地域要望がまたひとつ実現! 北33条西4丁目―北34条西5丁目交差点(ヤマダ電機前)に歩行者用信号が新設に!

 北区北33条4ー5丁目交差点に待望の横断歩道と歩行者用信号が整備されました。
 地下鉄34条駅ができてから、この交差点は自転車用の横断道のみがあり、歩行者が横断する際は地下歩道の利用が建て前でした。しかし、地下歩道は暗く狭いうえに老朽化し、高齢者や障がい者・車イスの方には通れず、ほとんどの方が地上を横断していました。
 坂本きょう子市議や「北区住み良くする会」・勤医協ぽぷらクリニックの「友の会」が現地調査を行うなど協力して、4年ほど前から「北区長交渉」を行って、粘り強く横断歩道と歩行者用信号を求めていました。

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今年の北区長交渉でも様々な住民要望の実現を申し入れ(写真中央:坂本きょう子市議)=11月8日・北区役所=

 

 

住民が力を合わせ、粘り強い運動の成果

 当初は市からは、「国道は市の管轄外」、「道路幅が広すぎるので困難」との回答でしたが、このほど長年の運動で実現することができたものす。
 住民の方からは、「住民要求に基づいて市民の連帯で粘り強く運動すれば、要求は実っていくものなんですね」・「乳母車でも横断できるね」・「自分は高齢で地下通路は利用できずに困っていた。本当に助かる」と喜びの声が寄せられています。
 坂本きょう子市議は、「長年の要望が実って本当に嬉しく思っています。今後も市民のみなさんと一緒に要求実現に頑張ります」と語っています。

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日本共産党札幌市議団の市政アンケート
みなさまのご協力に深く感謝! 3,100通超える回答が寄せられる

市民の切実な声がびっしり

0001 「年金をこれ以上、下げないで。生きていけません」・「共産党に望みを託すしかない」。日本共産党札幌市議団が取り組んだ「市政アンケート」に続々と市民から回答が寄せられ、前回を大きく上回る3,100通を超える回答がありました。
 アンケート項目は、経済政策「アペノミクス」、雇用、医療、教育などで、党市議団発行の「市政だより」に返俗封筒をつけて折り込み、8月下旬から全戸配布されました。
 配布直後から「市民の声を聞くのはとてもいいこと」・「共産党に期待しています」などの反応もありました。

「生活苦しくなった」の回答が68%、「アベノミクス期待できない」は78%

0002 回答者の7割近くが暮らしぶりについて「以前より苦しくなった」としています。(グラフ1参照)
 その原因については、多い順に「年金の減少」・「物価の上昇」・「医療費の負担増」などとなっています(グラフ2参照)。その他の欄に「生活保護費の減額」と記入している人も多く、「非正規で生活保護以下の賃金。ずっと生活が苦しい」(40代男性)という声もありました。
 安倍政権がすすめる「アベノミクス」については、「期待できない」・「あまり期待できない」が合計77・9%で、「期待できる」・「多少期待できる」の合計13・4勿を大きく上回りました。

年金・教育・医療などなど、市民は悩みや不安がいっぱい

 自由記載欄には「年金が下がり、とても生活が苦しい。生活保護も断られた。どうしたらいいのか」(年金者・男性)、「子育てにかかるお金は年々、高くなっていくのに収入は勤続15年でもほとんど増えない。自分が病院に行かないようにして切り詰めている」(女性・厚別区)、「食品は見切り品ばかり。友人らとの外出はお金がかかるのでI入でしか外出しない。消費税増税でこれ以上どこを削って生活すればよいのか)(80代女性・北区)など、悩みや不安を記入する人が目立ちました。
 要望や意見がびっしりと書き込まれたものや手紙を付けて返信する人など、市民の切実な思いが浮き彫りになっています。

市民の暮らし守るために奮闘します!

 党市議団では、除排雪や歩道の拡幅などの各地域への要望については、各区の議員事務所や党地区委員会と協力して、土木センターヘの要請などを開始しています。
 日本共産党市議団は、「市民の切実な声を重く受け止め、要求実現のために全力を尽くします」と決意を表明しています。