11月8日(金)、坂本きょう子市議は北区の各「住み良くする会」・北区社会保障推進協議会(以下、社保協)と協力し、いまや毎年恒例となっている北区長への区民の要望実現を申し入れました。北区側は阿部北区長をはじめ全部長が出席しました。

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区民の皆さんと共に要望実現を申し入れる坂本きょう子市議(写真:中央)
=11月8日・北区役所=

 

 

福祉灯油をただちに!

 「北区住み良くする会」からは、待機者が一層深刻になっている特養ホームの大幅増設、低所得高齢者の住まいの保証、高騰している灯油対策で「福祉灯油」や「あったか応援資金の実施」などを求める声が強く出されました。 また各地域での交通信号の新設・除雪の改善、民間学童保育所の耐震化や災害用品の支援など、幅広い分野で多くの要望が寄せられました。
 各地の「住みよくする会」からも、拓北地域での「買い物難民対策」では、市や北区としても現地の住民との懇談や聞き取り・現地の状況調査を行い、「安心して住める地域づくり」を行政として行う立場で、対策や支援を求める声。また、あいの里地域からも、JR学園都市線での踏み切り新設やスクールバス運行、信号や標識・横断歩道の新設・改善が求められました。

行政は相談者や保護者の暮らしを尊重した対応を!

2014063007 社保協からは、生活保護での窓口対応の改善や、就労や自立・求職活動を保証する立場で、相談者や保護者の生活状況を尊重した対応とともに、保護者の自家用車保有を認めること。その他にも、保護世帯の児童の専門学校や大学進学を保証する措置が強く求められました。
 国保や介護保険でも、高すぎる保険料の軽減を行うこと。資格証発行者が急病などで医療機関に行かなければならない際には、ただちに保険証を発行すること。その他にも、健康診断の検査項目の拡大と充実や、住民税非課税世帯などへの検査料の軽減措置が要望されました。
 また、国による憲法25条で保証されている生存権を破壊する動きが強まる中で、生活保護の改悪・介護保険からの要支援者の締め出し・特養からの要介護1・2の方の排除の検討などの動きに対し、市としても市民とともに国に懸念や反対の声を伝える事も要望されました。

坂本きょう子市議 区民と北区が協力して安心して暮らせる北区実現を

2013112503 北区側は、要望に対しては年明けに文書にて回答し、再び回答交渉を実施することを約束しています。
 坂本きょう子市議は、「区民と北区や市は対立する関係ではなく、ともに住みよい札幌市や北区を作っていく立場で力をあわせて行きましょう。これからも、こうした交渉などを通じて、市民の要望を実現に努力しましょう」と訴えています。

 札幌市議会 わずか一票差で 公契約条例案が否決に

 札幌市議会の本会議で10月31日、市が発注する工事や委託事業などで働く労働者の賃金の下限を定める「市公契約条例案」が反対多数で否決されました。
 札幌市は2012年2月に同条例案を提案しましたが、ビル管理業界などが強く反対。成立をめざす市は、条例に違反した企業への罰則を一定期間猶予する見直しをおこない、今議会に再提出していました。
 日本共産党市議団は、「最低賃金で働く人が多く、憲法で保障されている健康的で文化的な生活ができない状態を放置できない。官製ワーキングプアの解消は喫緊の問題。」とかねてから成立を強く求めていました。
 しかし、自民党や公明党などは「関係業界から理解を得られていない」と条例案の否決を主張し、市が提案した条例案は自民・公明などの反対で否決されました。

市の条例案否決後に一部議員が再提案

2013112504 市の条例案の否決後に、一部会派の議員が再提出前とほぼ同様の条例案を提出しましたが、議会運営委員会における決定を運営委員長が尊重しなかったため、本会議が中断し会期が1日延長。条例案を提出した会派内でも賛否が分かれるなど採決に至るまで混乱がみられました。

自民・公明・みんなの党・ 市政改革みんなの会が反対

 再提案された条例案は、1日の午後11時半過ぎに採決され、、自民党23人、公明党9人、みんなの党1人、市政改革みんなの会の1人の計34人が反対し、わずか1票差で否決されました。

坂本きょう子市議 あいの里地域で懇談会を開催

 日本共産党あいの里支部は11月16日、坂本きょう子市議を囲んで懇談会を開催し、市議会の報告や地域の要求運動について報告・懇談を行いました。地域から多くの皆さんが出席し、多くの意見や地域要望などが語られました。

自民・公明などの反対で公契約条例が否決に

 はじめに坂本市議は先に終了した第3回定例市議会の動きを報告。まず一番の問題となっていた公契約条例について報告しました。
 共産党市議団は「官製ワーキングプア」を早急に解消するために条例の制定のために奮闘したが、市の条例案は自民・公明・みんなの党などの反対で否決になりました。
 その後、一部議員から市とは別の条例案が提案されましたが、議会運営委員会が紛糾し本会議が中断。採決に至るまで混乱がみられましたが、再提案された条例案は1票差で否決されました。市民には分かりにくい市議会の幕切れとなり、坂本市議としても残念であり、今後もワーキングプアや雇用問題で力を尽くしていくと表明しました。

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参加者と懇談する坂本きょう子市議(写真:奥)=11月16日・あいの里地区センター=

 

 

 市民の暮らし守るために奮闘

2013112506 続いて坂本市議は札幌市の特養ホーム待機者が6,681人にもなり、このままでは低所得の高齢者の住まいのが確保が困難と指摘。市に対し、国に要介護1と2の特養ホーム外しを実施しないことを求めるとともに、特養ホームや市営住宅の建設を求めたこと。
 また、市営駐車場の委託管理業者が6年間にわたり、雇用者に最低賃金以下で長時間労働を強い、法定休日も与えていなかったことを糾弾し、市に全ての委託業者の調査と是正を求めたこと。
 その他にも、灯油価格が高騰する中で、市に福祉灯油の即時実施や、生活保護行政の対応の改善など、市民の暮らしを守るため、共産党市議団の奮闘を報告しました。

「あいの里住み良くする会」が市民要望実現の取り組み報告

 懇談では「あいの里住み良くする会」から、あいの里地域の交通信号改善や新設・標識の設置、茨戸福移通りでの暴風雪柵設置、南あいの里ーあいの里間を結ぶ踏切り設置。
 またバス停の待合所設置などで、中央バスや北区長交渉を行った事を報告。今後も地域の皆さんとともに地域要望の実現のために取り組んでいくと表明しました。

参加者から防災対策や風雪対策充実の要望

2013112507 参加者からは、「高校前の暴風雪がひどく、事故が起きる前に信号やバス待合所を作って」・「災害時の避難所を視察したが、大勢が避難したらトイレも備蓄品も足りない」・「あいの里は豪雪地帯だし、除雪体制が心配」など、本格的な冬を前に、災害時や風雪を心配した意見・要望が多く出されました。
 わざわざ篠路から参加された方が、「子どもや未来にどんな街を残していくか。議員任せではなく、住民と議会が力ををあわせて行く事が大事」との意見がありました。

坂本きょう子市議 「これからも市民とともに」

 坂本市議は、「ご指摘の通りと思います。これからも市民の皆さんと一緒になって、安心して住むことができる札幌市、北区を作るために力を合わせましょう。その先頭に立って頑張ります」と表明しました。